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オリジナル小説

  She led to wide-scale bloodshed.

    第一部 -This is the feast of the Blessed Virgin-

      設定資料  プロローグ 第01話 第02話 第03話 第04話 第05話 第06話 第07話...





二次創作

  とらいあんぐるハート

    Blue Moon(完結)

      第01話 第02話 第03話 第04話 第05話 第06話 第07話 第08話 第09話 第10話
      第11話 第12話 最終話

    手のひらの中の奇跡(完結)

      恭也視点

        第01話 第02話 第03話 第04話 第05話 第06話 第07話 第08話 第09話 第10話
        最終話


      リスティ視点

        第01話 第02話 第03話 第04話 第05話 第06話 第07話 第08話 第09話 第10話
        第11話 第12話 第13話 最終話 NEW


  空の境界

    橙と青、そして黒


  FINAL FANTASY V

    もう大丈夫だから

    随時追加...

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  1. 2005/10/24(月) 01:12:42|
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手のひらの中の奇跡 -リスティ視点 第五話-

 ―4月11日―

 リスティ視点 第五話











 何時ものように階段を降り、洗面所へと向かう。
 さざなみ寮に来てから何度も何度も繰り返してきたその作業。

 決してボクは、朝は強い方ではない。
 何時もならもう少し遅くまで寝てられるんだが、今日はそういう訳にもいかない。
 何故かと言えば、今日は風芽丘に臨時講師として出向かなければならないのだ。


 ――初日からみっともない姿を晒す訳にもいかないからね。


 自分の朝の弱さに苦笑しつつ、ボクは洗面所に到着した。
 目の前にある大きな鏡にはボクの寝ぼけた顔が張り付いている。

 蛇口を捻る。
 出てきた水は音を立て、ボクの気持ちを少しクリアにさせてくれる。
 その水に手をつける。
 四月とは言えまだまだ水は冷たく、それだけで目が覚めるような気がした。
 ボクは、冷たいだろうな、と当たり前のことを考え躊躇うが、思い切って顔にそれを両手でたたきつける。


 ――うぅ……やっぱり冷たい。


 さっさとタオルで拭きたいところだが、そうも言ってられない。
 ボクは続けて二度三度と水を顔にたたきつけた。
 蛇口をゆっくりと閉め、目の前の鏡を改めて見つめる。
 先ほどの寝ぼけた顔はそこには無く、水が滴る幾分かはっきりした顔がそこにあった。


 ――はぁ……髪の毛もボサボサだよ。シャワー浴びようかな。


 そう思い下を向き、未だ流れる水を見つめた時だった。


 ――え!? なんで今……


 少し前に感じた強烈な違和感の正体に気がついたのだ。
 それは以前、何故気がつかなかったんだ、と思える程に明確な違いであり、ボクにとって忘れてはいけない事項だったのだ。


 ――え……え? どういう事……?


 そこにあるべきモノが無かった。
 言葉にするとただそれだけの事なのであるが、その無くなったモノが重要なのだ。
 最後にそれを外した時を思い出す。
 一つ一つ走馬灯のようにさかのぼって行く。
 そしてある場面でそれを停止させる。


 ――あの時か!?


 キッと睨むようにして鏡の中の自分を見る。
 そう……鏡の中の自分には本来そこに無ければならないものが無かった。
 両耳にあるべきはずのピアスが無かったのだ。
 そして、昨日の越野の言葉に意図する所に同時に気がついた。


 ――あの野郎、仕事が終わったらとっちめてやる。


 その為にはまず今日の臨時講師の仕事をちゃんとこなさなければならない。
 第一印象も大切だ。
 その為、ボサボサの髪を整える為にボクはシャワーを浴びることにした。













 少し騒がしい廊下を歩いている。
 この日の為に、昨日色々と準備しておいた。例えば、一歩一歩高い音を立てる革靴なんかはそうだ。
 記憶の中の風芽丘時代の時と変わらず、ここは上履きが必要な学校だった。
 昔のことを思い出し、少し笑みがこぼれる。
 もし、これが仕事の為でなく、ただただ普通の教師として、この風芽丘に帰ってきたのならば、どんなに良かった事か。

 立ち止まり、窓の外に視線を向ける。
 そこには晴れ渡る空があり、その空をゆっくりよじ登るように太陽がさんさんと輝いている。
 漂う雲はそんな太陽を邪魔するかのような方向でゆっくりと動いている。


 ――ボクも結局はあの太陽と同じなのかな。


 さわやかな天気とは裏腹に、ボクはそう思わずにはいられなかった。
 どうも、朝の事が頭から離れない。
 辺りに耳を傾けると、騒がしかった廊下がいつの間にか静けさで支配される。ボクの足音だけが辺りに響いているようだ。
 そんな小気味のいい音を聞きながら、教室に着くまでの間、少し考えにふけることにする。

 ボクが最後にピアスを外したのはこないだの捜査の時だ。
 あの時、ボクは男たちに何か変なモノを嗅がされた――それが原因か? 否、おそらく違う――そして、その後目覚めるまでがボクの中での空白の時間だ。
 おそらく、その時に何かをされたのだ。ボクが倒れ、あの佐藤と言う男が助けてくれるまで……
 端的に言えばこうだ。


 ――ボクは、HGSとしての能力を失っている。


 これに気づいた時、ボクは何とも言えない気分に襲われた。
 アレだけ忌み嫌っていた呪われた力。しかし、今では耕介たちのおかげで折り合いをつけて共に生きていく事を覚えた。
 使えなくなった事に嬉しさもあれば、反面心にぽっかりと穴が開いたような気分でもある。


 ――結局は……ボクはこの能力に感謝しているのだ。


 何故なら、この能力が無ければ……耕介や真雪たちに会う事がなかっただろうから。
 彼らはボクを助けてくれた。ボクに愛情と言うモノを教えてくれた。
 耕介からは恋と言う感情を、真雪からは家族愛と言う感情を。
 殺人マシーンとして教育されてきたボクにとって――彼らは掛け替えのない存在であり、尊敬すべき人たちだ。そして、いつかこの恩を彼らに返したいと思っている。
 しかし……彼らとの絆と取り持ってくれた、HGSとしての能力。これがボクの中から突然消え去ってしまった。


 ――しばらくは、耕介たちには黙っておこう。


 丁度そう決意した時、ボクが担任代理を受け持つ教室の前に到着した。
 ボクはここに来るまで考えていた事を一旦思考の外に追い出すことにする。
 そして、大学時代の教育課程の実習の事を思い出す。


 ――緊張するな、柄でもない。何時も通り……ボクらしく。


 一つ大きな深呼吸をし、ボクは運命の扉へと手をかけた。
 記憶に残るより少し低い音を立てながら扉は横にスライドする。それと同時に教室の中の様子がボクの視界に入る。
 生徒たちは皆席についているようだ。
 ボクは教壇を目指し、ゆっくりと歩く。教壇に着くまでに多くの視線を感じる。


 ――ま、珍しいだろうね。新しく来た先生がボクのような美人じゃ。


 彼らの視線にそう思い、ボクは少し苦笑する。
 教壇に着くと、ボクはまず手に持っていた教材を机の上に置く。そして、教室中の生徒たちをゆっくりと見回す。


 ――流石、風芽丘。何故か美形が多いんだよね。男も女も。


 そう思いながら生徒たちの顔を眺めていると、見覚えのある顔が一つあった。
 不運続きの中の少しの幸運を天に感謝し、ボクは口を開いた。


「私が今日から君たちの担任を務める、リスティ槙原です。とりあえず沢田先生が回復するまでの代理になると思いますが、よろしく」


 すると、教室中が急に騒がしくなる。
 見るに男を中心に生徒たちが騒いでいるようだ。
 その事実に、少し嬉しく思いながら再び口を開いた。


「騒いでくれるのは嬉しいけど、あんまり騒がれると困るな。クビになっちゃうよ」


 すると、騒がしかった教室は途端に静かになる。
 かと言って、完全に黙った訳ではなく、あちこちからひそひそとした声は聞こえてくる。
 そこまでは注意する必要もないだろう、と思ったボクは更に言葉を続けることにした。


「ま、私はここに初めて来た。厳密に言うと昔ここの生徒だった事もあるから、初めてという訳ではないんだけど、それは置いておいて――当然、君たちの事は何一つ知らない。だからね、教えて欲しいんだよ。つまり、自己紹介だ」


 教室中が少しざわめく。
 それを無視し、ボクは廊下側の一番前の席の女の子に視線を向ける。すると、当然相手もこちらを見ている訳だから、彼女と目が合う格好になる。
 彼女はびくっと体を震わせる。
 そんな彼女にボクは笑みを浮かべて、こう言うのだった。


「そう、君だ。君から順番に簡単に自己紹介していってくれないかな。ほら、君からね」


 最初に当てられた彼女は少し諦めた顔をしながら立ち上がった。











 そうして、一人一人の自己紹介を聴いていった。
 教室一クラス分となると、結構な人数がいる訳で、当然色々な性格の人物がいる。
 少し恥ずかしげな顔をしながら話す人、自信満々に話す人……特に、風芽丘という場所では色んな人間が集まるらしい。自分もその一人だ。
 そんな中、一人異彩を放つ生徒が居た。名前は赤星勇吾。剣道部の部長をやっているらしい。
 彼からは他の生徒から感じられない爽やかな雰囲気を感じられた。


 ――彼の顔を考えると……モテるだろうね。


 そして、全国レベルの選手という他の生徒の冷やかしを聞いた時、薫の事を思い出した。
 その内、彼女に会いたいな――そう思っていた時だった。自己紹介が彼の番になったのは。
 窓際近くに座る彼はゆっくりと席を立った。
 そして、視線をボクに向けながら口を開く。


「――高町恭也です。そうですね……趣味は寝ること。特技はどこでも寝る事ができる、でしょうか」


 そう他の人より極端に短い紹介を終えると、彼は席についてしまった。そして、後ろの席の生徒が続けて自己紹介を始めた。


 ――ボクの事を覚えていないのかな、だったら少し残念……












 そうして、ボクと彼との物語は動き出す。
 この時は、まだ少し気になる少年に過ぎなかった。
 だが、物語は絡み合い、次第に彼を意識し始める。
 思わぬ彼との接点に、ボクは一喜一憂し、落胆することもある。


 ――今考えると……それは、とても楽しかった日々だったのかもしれないな。












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手のひらの中の奇跡 -恭也視点 第三話-

 ―4月11日―

 恭也視点 第三話










 昼休みを知らせる鐘が鳴り響く。辺りからは席を立つ音や、クラスメイトのうれしそうな話し声が聞こえてくる。
 それらを聞きながら、俺はゆっくりと体を起こすことにした。
 すでに先ほどの時間の教師の姿はなく――そもそも、今日は全く見ていないが――時計を見ると、まだ三分も過ぎていないのにクラスはもう昼休み気分だ。


 ――ま、俺もその内の一人だがな。


 そう少し苦笑しながら、俺は隣の席に目を向けた。
 そこには俺と同じように、四時間目を夢の中で過ごしていた月村の姿があった。
 彼女も丁度俺と同じように、あたりの喧騒で目を覚ました口のようだ。
 その姿に俺は内心うれしさを覚えながら、彼女に話しかけるのだった。


「月村、昼はどうする?」

「――ん? あぁ、高町くん。おはよう」


 目をゆっくり擦りながら彼女はそう言った。


「早くしないと、飯を食えなくなるぞ」

「あ、そだね。じゃあ、食堂行こっか」


 そう言うと、彼女は肩がこったのか、背伸びをし始める。
 背伸びびと同時にゆっくりともりあがる二つの胸。同年代と比べてかなり豊かな部類に入るだろうそれは、更に強調された。


 ――な、何を考えているんだ、俺は。


 クラスメイトで、尚且つ知り合ったばかりの友人に心の中で詫び、それを悟られないように席を立つことにした。
 月村も席を立ったことを確認すると、一つうなずいてから食堂へ向かうことにした。
 今から向かえば飯にはありつけるだろう。そんな事を月村と話しながら教室を出ようとした時、慌てた姿で見覚えのある人物がこちらに向かって走ってきた。
 俺は咄嗟に月村を抱きかかえ、その人物に当たらないように脇に避けた。
 その場所に彼女を下ろし、その人物の方に目を向けると、彼も何とか停止することができたようだ。そして、俺は必然的にその生徒会長に話しかけることにした。


「どうした?」

「あ、あれ? ぶつかると思って身構えたんだが……流石高町くんだな。それに彼女の様子を見るに……これは敵わないな」


 佐藤の言葉で隣に居る月村に目をやった。
 すると彼女は紅く染まった顔で、俺の顔を不思議そうに見ていた。


「顔が紅いが、大丈夫か?」

「え? あ、うん。大丈夫大丈夫。そだ、彼が高町くんに用事があるみたいだから、先に行って席取ってるね」


 そう一息で言うと、月村は慌てた様子で教室を出て行った。


「ん……悪いな、高町くん。タイミングが悪かったようだ」

「いや、月村の様子は心配だが……まぁ、大丈夫だろう」


 そう言うと、佐藤は一瞬驚いたような顔をすると、いきなり笑い出す。
 いきなり笑い出した理由がわからず、俺は彼に問いかけた。


「ハハ、うわさ通りの人物のようだ、君は。まぁ、君に用があったのは本当なので、俺的にはありがたい訳だが――実のところ、赤星にも用があったんだが、いないようだな」


 教室内を一通り見まわすと、佐藤はそう言った。


「――またなのか?」


 俺と佐藤の間に緊張が走る。
 俺は半分別の用件を期待していた。だが、佐藤の表情から本当にまた起こったのだ、と悟った。


「あぁ、今度は生徒でなく教師だ」

「誰だ?」

「海中の体育教師をやっている方で、女性だ――」

「女性の……体育教師」


 風芽丘の教師の顔すらロクに覚えていない俺が海中の教師の顔まで覚えているはずがなかった。
 おそらくは誰かがこの事件を引き起こしているのだろう。四度続けば、それは偶然ではない――必然なのだ。


 ――しかし、女性とはいえ体育教師までもが。


 この学校は海中も含め、スポーツの大変盛んな学校だ。
 つまりこの学校はクラブの数が大変多い。多いという事は、球技系を筆頭に武道系のクラブも少なからず多いと言う事になる。そして、体育教師は軒並み武道系のクラブの顧問に据えられる。
 つまり、今回被害にあった女性は、なんらかの武道をたしなんでいたはずなのだ。


「でだ。高町くんも気づいているかもしれないが――」


 佐藤はそこまで言葉を続けると、あたりを見回す。


「――これは病気じゃない。全員が全員原因不明の病気に侵されるなど、ありえない事だ。つまり……犯人がいるはずだ。これは事件だ」


 佐藤は、俺と同じことを考えていたのだ。


「そうだとしたら、これは許しがたい事件だ。俺は生徒会長として何とかする義務がある。教師たちは何を考えているのか、全く動き出そうとしない」

「――佐藤? どうするつもりだ?」

「一応、個人として警察に通報はした。だが、あの様子では動き出す可能性は極めて低い。後で赤星にも頼むつもりだが――お前も俺の手伝いをしてくれないか? これはあくまで俺の独断だ。強制することはできない」

「それは、俺たちでこの事件の捜査をする、ということだな」


 俺の言葉に佐藤はゆっくりとうなずく。


「まぁ、常に一緒に行動するという事じゃない。高町くんと赤星はいざと言う時に動けるようにしてくれればいいんだ。頭脳労働は俺の役目だ。これで問題ないかい?」


 彼の自信に満ちた笑み。生徒会長という立場と、それを裏付けるような彼の学年主席という成績。俺は断る理由を見つけることはできなかった。


「ありがとう。何かあったら、また俺の方から報告する。後、それとだな……」


 先ほどの言葉より、他に言いづらい事でもあるのだろうか。佐藤はそんなそぶりを見せた。


「何だ? 俺なんかで役に立つのなら何でも言ってくれ」

「あぁ、ありがとう。こんな時に聞くのもアレなんだけど、えっとだな……お前のクラスに臨時の先生が来たらしいけど、どんな人だった? お前の目から見て、美人か?」


 全く予想外の佐藤に言葉に俺は一瞬頭が真っ白になった。
 そして、この佐藤という男も立派な生徒会長をしているが、実は一人の若い学生なのだ。そんな事に改めて気づかされた。


「そうだな――」


 佐藤の言葉に答えるかのように、俺は今朝の出来事に意識を飛ばした。

 曇りガラスに映ったシルエット。そして次の瞬間開かれた扉には見慣れぬ美人が立っていた。
 特徴的な絹のような銀色の髪と、外人特有の目で人懐っこい顔。それらは一つ一つが際立っているものの、なおそれがマッチしている。つまり、それは美人であると言う証明そのものだった。
 そして、少しハスキーな美しい声。そのどれもが素敵で、誰もが魅了されてしまうだろう。


「あぁ……槙原先生は美人だ。間違いない」

「へぇ、お前が言うのなら相当かな。その槙原先生、おそらく午後のウチのクラスの英語をやるようだから、少し気になってたんだ」


 知り合って間もない相手だが、俺の返答に予想通りのうれしそうな顔をしていた。当然だ。美人が嫌いな若い男なんていやしない。


「あの先生の容姿は日本人離れしている。まぁ、リスティ槙原と名乗っていたので、おそらくは外国生まれなのだろうがな」

「へぇ……そりゃ楽しみだな」


 佐藤は満足そうにうなずいた。


 ――しかし、学校でこんな話をすることになるとは……夢にも思わなかったな。


 佐藤は笑顔を止め、突然真顔になった。
 それを見て、俺は少しまゆをひそめた。


「じゃ、さっきの話頼んだ。その時になったら期待してるぞ」

「あぁ、任された」

「じゃあ、俺はもういく。高町くんも急げよ。彼女が待ってるぞ」


 佐藤の言葉に俺は反射的に壁にかかっている時計を見上げた。
 月村と別れてからすでに十分以上経過していた。
 俺は佐藤に一言礼を言うと、身をひるがえして食堂に向かうことにした。
 全速力で。












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  1. 2005/10/15(土) 01:10:54|
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