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Blue Moon 第2話

「高町!いい加減起きろ、昼飯食えなくなるぞ」

「……ん」


 体がゆらゆら揺れているので目を覚ましてみると、赤星が俺の体を揺すっていた。辺りを見渡すと皆騒がしく、弁当を取り出す奴らや教室を飛び出して行く奴らの姿が見える。
どうやら、赤星の言う通り今は昼らしい。


「ん、すまないな」

「別にいいって、それより昼飯どうする?俺は学食行くけど」

「そうだな……俺も付き合おう」


 席から立つと、隣の席に月村がいないことに気づいた。


「そういえば、月村はどうしたんだ?」

「あぁ、安田くんと一緒に先に学食に行ってるぞ」


 安田くん……?はて……誰だったか。首をかしげる俺に、赤星はあきれた声で教えてくれた。


「お前なぁ、今日来た転校生の名前くらい覚えておけよ」

「あぁ……そういえば、そんな名だったな」

「おっと、こんなことしてたら時間が無くなっちゃうな。高町、早く行こうぜ」

「あぁ、そうだな」


 赤星の言葉に頷くと、俺は先に教室の外に行った赤星の後を追うように外に出た。そして、赤星に追いつくとお互い転校生の話をしながら、食堂へと急いだ。










Blue Moon 第2話










 食堂に入ると、そこは何時も通りの騒がしい場所であった。
 そんな中、食堂にやってきた俺たちを見つけた月村が大きな声で呼びかけてきた。


「おーい!高町くん、赤星くんこっちこっち!」


 月村のそんな言葉に俺たちはわかったと手を挙げ、食べ物を調達しに向かった。



 そして、俺はきつねうどん、赤星はカツカレーを手に取り、月村の下へと向かった。


「あ、来た来た」

「あぁ、待たせてしまって済まない」


 そういうと俺は月村の隣に、赤星は俺の向かい側に座った。


「安田くん、どうだい?少しはここに慣れたかな」

「せやな。まぁ、学校なんてどこもおんなじようなもんやし、食堂も相変わらず騒がしいしな」

「それは良かった」

「確か、赤星くん……で良かったよな?」

「ああ、覚えてくれててありがとう。でも、赤星でいいよ」

「そか、ほんなら俺も安田でええで。改めてよろしくな、赤星」

「ああ、こちらこそ」


 赤星が隣の見知らぬ男と親睦を深めている。
 見知らぬ男……?あぁ……例の転校生か。


「高町くん、何?その顔。安田くんの事、忘れてたような顔して」

「いや、今思い出したところだ」


 月村の言葉に少し憮然としながら答えると、赤星が突然俺に話を振って来た。


「で、だ。俺の向かい側にいる一見無愛想な男は、高町恭也。俺の親友だ」

「赤星、そんな恥ずかしい事を真顔で言うな」

「あ?高町くん照れてる♪」


 そんな俺たちのやり取りに先ほどまでの陽気な笑顔とは違う、温和な笑顔をしながら転校生が話しかけてきた。


「高町くんか。俺は安田稔、以後よろしくな」

「あぁ、よろしく。だが、俺もくん付けは性に合わん。呼び捨てで構わないぞ」

「そか、ほんなら俺の方も呼び捨てで頼むわ」

「了解した」


 そんな俺たちのやり取りを見て満足したのか、赤星がカレーを食べ始めた。いかん――俺も食べないと時間がなくなる。
 そう思うと、俺はきつねうどんに手をつけ始めた。


「そういえばさ、安田くんて大阪出身なんだよね」

「ん?せやな、言葉遣い聞いてもわかると思うけど、大阪生まれの大阪育ちやで」

「うん。それだったら、やっぱり大阪のたこ焼きってこっちよりも美味しいのかな?」

「あぁ、こっち来て絶対聞かれると思った質問やな。うん、もちろん桁がちゃうで」

「へぇ、そうなのか。そんな話聞いてると一度行って見たい気もするな」

「だよね。私も一度行って見ようかな」


 そんな二人の言葉に満足したような顔をしながら安田が言う。


「そか、そん時は色々案内したるわ。それと、たこ焼きより上手い大阪人にしかわからない名物ってもんもあるで」

「え?そんなのもあるの?」

「あぁ、いか焼きっちゅうねんけどな。大阪駅前の阪○デパートの地下に売ってるいか焼きは絶品やで」

「いか焼きって言うと……あの、屋台でよく見るアレか?」

「あぁ、ちゃうちゃう。大阪の屋台やったらあるけど、こっちの屋台やったら多分それはいかの姿焼きやな」

「どこが違うの?」

「全然ちゃうで、大阪で言ういか焼きっちゅうのは小麦粉と卵を使った生地にいかを挟むっちゅうんやけど、よくわからんやろな」

「ふーん、でも一度は食べて見たいよな」

「だよねだよね」

「いつでもワシが案内したるで」


 そんな会話を端から聞いていたら、余計におなかがすいて箸が進むというものだ。あっという間にうどんを平らげた俺は食後の運動もかねて散歩に行くことにした。


「ご馳走様」

「うお、高町相変わらず早いな」

「食事には時間をかけない主義だ」

「前にも聞いたよ。で、どこ行くんだ?」

「食後の運動もかねて、ちょっと散歩してくる。お前たちはゆっくりしてくれ。安田もな」

「おお、サンクス」


 安田の返答を確認した後、俺は食器を戻し、食堂の外へ出て行った。気配から察するに俺が去った後も会話を続けているようだ。



 しばらく散歩を続けていると、廊下の向こう側に見慣れた人影を確認できた。
 晶だ。
 その晶は急いでいるのか走りながらこっちに近づいてくると、俺を確認できたらしく笑顔でこちらに向かってくる。


「師匠!」

「晶か、どうした?」

「えっとですね、伝言です。今朝桃子さんに聞いたんですけど、今日バイトの人が少ないらしいんですよ。
だから、学校が終わったら手伝いにきてくれって言ってました」

「そうか、了解した。俺がヘルプに入るから、お前はそんなに急いで帰らなくてもいいぞ」

「はい、わかりました。では、俺は飯がまだなので食堂に行ってきます」

「あぁ、それと。廊下は走らないこと」

「はぁい」


 晶がこの場を去ると、俺は予鈴が鳴るまで散歩を続けた。



 教室に戻ると、既に月村たちは戻ってきていたみたいだった。席についた所で、月村が俺に話しかけてきた。


「おかえり」

「あぁ、ただいま」

「ねぇ、高町くん。放課後ちょっと暇かな?」

「ん?どうしてだ?」

「うん。久しぶりに高町くんとゲーセンでも行きたいな、と思ってね」

「そうか。済まないが今日は勘弁してくれないか」

「あ……そうなんだ。ごめんね。」

「何を勘違いしている。今日は母からヘルプに入ってくれと頼まれている」

「え?」

「だから、遊びに行くなら明日以降だと大丈夫だ」

「あ、そうなんだ。うん♪明日行こうね」

「あぁ」


 落胆してみせたり、笑顔になってみたり忙しい奴だ。そんなことを考えていると、チャイムが鳴り社会の先生が入ってきた。


「うん、じゃあおやすみぃ」

「あぁ」


 相変わらず文系科目は苦手のようだ。そして俺もまぶたが重くなっている。
 ま、お互い様か……










「高町!いい加減起きろ。放課後だぞ!」

「……ん」


 体がゆらゆらと揺れているので目を覚ましてみると、赤星が俺の体を揺すっていた。辺りを見渡すと皆騒がしく、帰宅の用意をする奴らや教室を飛び出して行く奴らの姿が見える。どうやら、赤星の言う通り今は放課後らしい。


 そこまで考えるとふと既知感におそわれた。はて、同じようなことがあっただろうか。そんな事を考えていると、赤星が再び俺に話しかけてきた。


「それじゃ、俺は部活に行くけど。ちゃんと起きろよ?」

「あぁ、すまないな。何時も何時も」

「気にするな。じゃあ、また明日な」

「あぁ、練習頑張って来い」


 そう言うと、赤星はうれしそうに道場へと向かっていった。何かに打ち込めるというものはいい事だ。
 そんなことを考えていると、ふとヘルプの話を思い出し、俺は急いで帰宅の準備をし始めた。そして隣で寝ている月村に呼びかけた。


「月村、放課後だぞ」

「ん……あ、高町くん」

「あぁ、それじゃまた明日な。月村」

「ん」


 月村の曖昧な返事に少し疑問を持ったが、急がないといけない事を思い出し、その考えを脇に置いて帰宅した。
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  1. 2005/05/18(水) 03:23:33|
  2. とらいあんぐるハートSS|
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霧城昂

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